設備調査(給水管調査)

設備調査(給水管調査)

給水管は使用されている材料や継手、また使用箇所や使用状況等によって耐用年数が異なります。雑排水管も同様に配管・継手や台所・洗面所等の箇所別によって耐用年数が異なります。

給水管の耐用年数

  • 亜鉛メッキ鋼管(1970年過ぎ迄) 耐用年数:概ね15~20年程度
  • 硬質塩化ビニルタイニング鋼管(1970年頃~) 耐用年数:継手に防食継手を用いていないものは20~25年程度、継手に防食継手を用いたものは30年以上。

尚、近年では、ステンレス管やサビとは無縁の樹脂管も幅広く使われるようになっています。

<調査の目的>

給水管の内部腐食状態(内部の異形物付着状況や閉塞状況等)や外部腐食(錆やピンホールによる漏水)を調査確認し、今後の配管に対する保守修繕の為の参考資料とすることを目的とします。

設備調査計画書

〔Ⅰ〕目視現況確認調査

【目的・概要】

給排水設備の様々な異常や劣化等を観察し、給排水設備の状況を把握し、水質検査・内視鏡検査・抜管検査等、調査場所の検討や状況に適した調査を判断します。

【方法】

設計図面等により、給排水設備の概略(配管系統・位置・材質)等の確認をします。現地では受水槽や高架水槽・揚水ポンプ・給水管・弁類等の外観劣化状況や漏水の有無等を目視にて調査します。又、揚水ポンプ等においては、作動状況や異音等の有無をチェックし、更に、受水槽や高架水槽等の架台の腐食状況や、槽内の劣化・汚濁状況も目視にて調査します。

【結果】

確認された劣化状況を把握し、概要報告書を作成します。

〔Ⅱ〕内視鏡調査(ファイバースコープ)

【目的】

配管内部の写真を撮影し、腐食状況・錆瘤の発生状況を判断とする資料とします。

【方法】

浴室・洗濯・洗面等の給水管内に内視鏡(ファイバースコープ)を挿入して内部の状態を観察します。

【結果】

管内部を撮影した写真にて、錆の発生具合や腐食の様子が判ります。

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