マンションを健全に維持・保全する為に
どんなに堅牢にみえるマンションも、年数を経ることによってその機能・性能の低下は避けられません。
また、その劣化は放置した場合加速度的に進行すると言われています。マンション全体の劣化をくい止める為には、
劣化の兆しがみえ始めた箇所をタイムリーに補修・修繕を行い、機能・性能の回復を図る必要があります。
マンション機能・性能の概念図
補修とは | 実用上支障のない水準を下回る程著しく劣化している部分を、実用上支障のない水準まで回復させること。 |
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改修とは | 修繕時に建物初期の水準以上に建物性能を改善することを指す。つまり、建物各部位の仕様や性能や質をグレードアップして修繕し必然的に向上・要求される水準まで引き上げること。 |
修繕とは | 建物が経年劣化している状況を、補修したり改修したりする行為の総称。 |
マンションの大規模修繕工事のコンセプト
マンションを健全に維持・管理していく為の修繕には、日常スポット的に行う小規模修繕(経常的修繕)と、計画的
に行われる大規模修繕とがあります。
大規模修繕は、特に多額の費用が掛かりますので、周期性をもって計画的に費用を積み立てておく必要がありま
す。
大規模修繕工事の中核になるものが【長期修繕計画】です。この長期修繕計画は、当然ながら実状に即したもの
でなくては意味がありません。従って、現地での調査をしないペーパープランは単なる机上の空論です。又、4~5
年毎位の見直しも必要です。