長期修繕計画

長期修繕計画

長期修繕計画の目的

建物の資産価値を維持するためには、劣化の状態を正しく把握し適切な修繕工事を行うことが重要です。また、必要に応じて建物及び設備の性能向上を図る改修工事も実施しなければなりません。
そのために長期修繕計画を策定し、これに基づいて修繕積立金の額を設定することが不可欠です。

長期修繕計画の考え方

【1】将来見込まれる修繕工事及び改修工事の内容、おおよその時期、概算用等を明確にします。

【2】計画修繕工事の実施のために積み立てる修繕積立金の額の根拠を明確にします。

【3】修繕工事及び改修工事に関する長期計画について、あらかじめ合意しておく事で計画修繕工事の円滑な実施を図ります。

長期修繕計画の作成

1.概算法(モデル比準法):
建物の面積や構造、設備などを元データとして算出されているモデルに当てはめる方法。費用が安く、築後数年以内の建物ではこの方法を採用することが一般的ですが、経年とともに建物の劣化実態と乖離するため積算法による改訂が必要です。

2.積算法:
第三者専門機関による建物劣化診断を行い、今後、実際に補修が必要と判断される部位・設備ごとに修繕内容、実施時期、予算等を設定するものです。通常は一回目の大規模修繕工事に合わせて作成します。


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