目視・打診調査

目視・打診調査

目的・概要

建物に発生する様々な異常や劣化等を調査し、建物の現況を把握します。経験・技術・知識を必要とされる最も重要で且つ、基本となる調査です。

方法

設計図書等の資料により建物概要(立地・竣工年・仕様等)を確認します。目視の他に、打診棒で外壁を擦過打診することによりタイルやモルタルの浮き状態を、反響音で判断し撮影します。

その際、手の届く範囲(地上3.0m)での調査となるためそれ以外は目視調査。また、状況によりゴンドラ・ブランコまたは高所作業車で目視・打診調査を行います。

建物調査報告書の作成

調査によって得られたデータをもとに、劣化写真や劣化内容を部位別・場所別に図面化して、劣化数量を把握した上で建物全体の劣化程度を考察して総合的に評価します。

1.建物概要

建物の物件名・所在地・構造・規模・総戸数・延べ床面積・竣工年月日などを表記しています。

2.調査内容

建物調査の範囲・年月日・調査内容や方法などを表記しています。

3.劣化写真

各場所(外壁・廊下・階段・バルコニー・屋上・外構)ごとに、各部位(上裏・内壁・手摺壁・床面)の劣化状況写真をわかり易く説明します。

3.劣化写真

4.劣化図面

どのような劣化がどこにあるのか、図面に劣化場所を指し示します。
立面図(外壁)の場合は、全劣化を劣化凡例によってわかり易く表記しています。平面図(廊下・階段・バルコニー・屋上・外構)の場合は、劣化場所を指し示すとともに、全劣化の種類および数量を各図面の小枠内に場所・部位別に表記しています。

4.劣化図面

5.劣化集計表

場所(外壁・廊下・階段・バルコニー・屋上・外構)や部位(上裏・内壁・手摺壁)や仕上げ(塗装面・タイル面)別に劣化数値を集計。さらに、調査面積から劣化の割合も算出します。

5.劣化集計表

6.総合所見

トータル的な調査結果で、調査部位、調査方法、劣化確認事項・物性試験結果などから、見解を示し、劣化度の判定評価(A~D)をします。

A:ほぼ良好な状態
B:5年以内程度での修繕が必要
C:2年以内程度での修繕が必要
D:早期での修繕が必要

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